糖尿病

 生活習慣病という言葉がマスコミをにぎわしています。糖尿病はその代表としてよく取り上げられていますが、生活習慣の悪い人が必ずしも糖尿病になるとは限りませんが、適切な生活習慣は重要です。子どもの頃の適切な生活習慣は成人になってからも無理なく適切な生活習慣を維持させることに役立ちます。子どもの運動や食生活に関心をもってあげてください。ただ、良い生活習慣だからといっても無理なことはやめましょう。一生のことです。その家庭、その子に合った、出来る範囲の生活、長続きすることが重要です。

1、食事とブドウ糖、脂肪の関係

 食事中の糖質は消化吸収され、ブドウ糖として肝臓に運び込まれます。肝臓は直ちに処理、利用して一部はグリコーゲン(糖がいくつもくっついたもの)として貯蔵、さらに脂肪酸として脂肪組織で蓄えられます。逆に空腹時には筋肉や脂肪からブドウ糖を作り出しています。
 ブドウ糖は活動エネルギー源として重要であり、特に脳細胞は活動のはぼ100%をこのブドウ糖に頼っており、必須のエネルギー源です。このように
ブドウ糖は体にとって重要なものなのです。このブドウ糖の血液中での濃度を血糖値といいます。この糖を細胞に取り込みエネルギーとして使えるようにするホルモンをインスリンといいます。このインスリンの働きの弱くなった状態が糖尿病です。

2、なぜ、高血糖は良くないのか。

 血糖値が低いと意識を失ったり、けいれんをおこしたりします。血糖値が高い(高血糖)ということは体の活動に重要なブドウ糖が血液中にたくさんあるということで、一見良いことのように思いますが、高血糖という状態は実はブドウ糖が細胞内で使われていないために高くなっているということなのです。つまりブドウ糖を使いたくても使えない状態なのですから体に良いわけはありません。
 血液中の糖を細胞内に取り込み、血糖値を下げるように働くホルモンがインスリンです。このインスリンの作用によって血糖値は空腹時60100mg/dl、食後は100130mg/dlとほぼ一定に保たれます。このインスリンの働きが不足すると血糖値が上昇して糖尿病となります。

3、糖尿病のタイプ

 血糖が高いと尿に糖が出ますので糖尿病という名前がついています。糖尿病はインスリンの分泌状態で1型と2型に分類されます。
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1はインスリン分泌が極めて低下している状態でインスリン依存型とも呼ばれます。このタイプは多飲多尿(たくさん水分摂取をするようになり多量の尿も出ます)と“やせ”が症状です。インスリンを体外から補充しなければ生きていけません。
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2ではインスリンは分泌されてはいますがうまく働かず、血糖を正常に保てない状態で、インスリン非依存型とも呼ばれます。肥満タイプの成人に多いのがこの型で、わが国で急速に増加しています。環境の変化、生活習慣の変化が原因と考えられ、運動不足、西洋型の食事、過食、肥満、妊娠、ストレス、加齢がインスリンの働きを低下させるためではないかといわれています。生活習慣病の代表といわれる理由です。

4、糖尿病の予防

 1型はウイルスや環境も多少関係しますが、主に自己の免疫が関与して発症しますので、予防することは現在の医学では不可能です。
2型は生活習慣病といわれていますように運動不足、肥満が発症に強く関与することがわかっています。また、肥満のタイプも関係があり、体表面近くの脂肪が増える型よりも内臓の脂肪が増える型の肥満の方がなりやすいとされています。食事が十分でなかった昔は内臓肥満の人々は体にエネルギーを効率に蓄積でき、飢餓に強く生き残れるタイプの人々でしたが、現在の過食の時代では困った面が強調されます。
異常な“やせ過ぎ”も困りますが
自分の体に合った体重を維持しましょう。2型では2型糖尿病の家族歴をもった人が多いといわれていますので、こういった方は特に注意した生活が必要です。