子供は「おなかが痛い」「ポンポンが痛い」とよく訴えます。しゃべれない子泣くことで腹痛を訴えます。
 外科的な処置を必要とするのは1%以下です。「トイレへ行きたい」や「おなかがきもち悪い」の代わりがほとんどですが、「遊んでほしい」「しんどい」「行きたくない」「やりたくない」などのこともあります。

1、腹痛

 元気な場合は@おなかを手のひらでさすってあげると痛みが消失することがよくあります。Aトイレで排便をさせます。排便で腹痛は消失することが多く、下痢など便の状況も判断できます。顔をしかめ、体を前屈する姿勢をとる場合は腹痛が強烈ですので早急に小児科専門医を受診して下さい。

2、腹痛の原因

 便秘や下痢による腹部の痛み、不快感が主な原因です。便はチェックして下さい。排便でも治らない場合や便の性状が悪い場合は小児科専門医を受診して下さい。
 腹痛が朝に多かったり、月曜日に多かったり、痛む部位が変化したりする場合は心因性腹痛を疑います。

1)便秘

 硬い便を排便しようとするときに腹痛を訴えます。硬い便の排便時の腹痛が嫌で排便するのを嫌がり、便秘がひどくなることもあります。この場合には便を軟らかくする薬や浣腸などを使用し、排便には痛みが伴わないということを十分納得してもらう必要があります。

2)下痢

 便の性状が悪くなればなる程、排便する直前に腹痛を強く訴えます。

3)腸重積症

 3歳までの子に多く、風邪や下痢のときに腸が腸の中に入り込むことがあります。その結果、腸が閉塞され嘔吐が生じ、便に血液が混入します。痛みは周期的で、泣いたり泣き止んだりを繰り返すのが特徴です。自然に治ることもありますが、多くは緊急的な処置が必要です。

4)自家中毒症

 発熱や下痢、疲れなどがきっかけで腹痛や嘔吐をおこすことがあります。おこしやすい体質の子がいます。点滴が良く効きます。

5)起立性調節障害

 朝なかなか起きられず、顔色不良で腹痛や頭痛を訴えます。午前中に症状が集中します。立ちくらみや乗り物酔いもします。小学校高学年や中学校の思春期の子供に多く、登校拒否と間違われる子もいます。朝に薬を飲めばよくなります。

3、注意点

1)便の観察

 便秘、下痢、色、臭い、血液や粘液の付着などは医師にお知らせ下さい。

2)子供の訴えを無視しない

 いつもの「ポンポンが痛い」だと子供の訴えを無視しないで下さい。忙し場合は短時間でも結構です。子供は何かを訴えようとしています。