包茎(ほうけい)

 包茎は包皮口(ちんちんの尿の出口の皮の部分)が狭くて包皮(ちんちんの皮)がむけなくて亀頭が露出できない真性包茎と亀頭が容易に露出できる仮性包茎に分けられます。
 出生時の男児は全員が真性包茎ですが、成長するに従い仮性包茎となり成人では皮もむけます。ほとんどの子は二次性徴終了まで包茎です。程度の強い包茎の真性包茎は中学生でも10%ほどといわれております。思春期が過ぎるまで包皮が亀頭を覆っているのが普通です
 包皮と亀頭の間には分泌物や剥離した細胞が溜まった黄白色の軟らかい恥垢(ちこう)があります。包皮の下に黄白色の丸いコロコロした塊のように見える場合もあります。こういった恥垢は病的なものではなく、成長に従い包茎が治ってくると自然に消失します。

治療

 包茎口が狭すぎて排尿するのが困難な場合は治療が必要ですが、子供ではこれ以外の包茎の治療は不要です。自然に仮性包茎となり、思春期を過ぎてから包茎も消失します。小学生でも亀頭の一部さえ包皮口から見えれば自然に治ることが多く、放置してもかまいません。ただ、子供が気にするようであれば保存的治療を考慮してあげて下さい。
 治療には1〜2か月かけて軟膏を包皮口から塗りこんでいく
保存療法手術で輪状に切取る方法があります。保存的療法で十分効果がありますので、手術を必要とすることは稀です。

注)ちんちんをゴシゴシ洗うことについて

 子供でも恥垢のあるちんちんは不潔で、皮をむいてよく洗った方が良いという人がいます。本当にそうでしょうか。恥垢は無菌であり、感染の原因とはなりません。不潔でもありません。真性包茎でなくとも子供は汚い手で触るため、細菌が付いて亀頭が腫れる亀頭炎をよくおこします。数日の抗生剤の服用で治ります。包茎はちんちんの発育を妨げませんし、恥垢が陰茎癌の原因になるという根拠もありません。皮をむいてゴシゴシ洗う必要はありません。小児では包皮と亀頭の間は一部が癒着していることが多く(成長に従い自然とはがれてきます)、無理にむくと出血させます。また無理にめくると亀頭の根元で皮が丸まって、元に戻らず緊急手術が必要となる場合があります。
 宗教儀式や習慣として、小児期に包皮を輪状に切取ってしまう
割礼を行っている国もありますが、包皮は小児期では弱い亀頭を外的刺激や外傷から守っていますし、性的刺激を感知する機能がありますので無駄な部分ではありません。