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夏に気をつけたいこと
暑さが本番を迎えています。最近では毎日外で真っ黒になって遊んだり、泳いだりという子は少なくなりました。冷房の効いた部屋でジュースを飲みながらテレビやゲーム、冷房の効いた塾や習い事などです。
「夏痩せ」という言葉はなくなり、代わりに「夏肥り」という言葉に代わりました。しかし、夏に特徴的な病気は減ってはいません。室内に冷房は効いていても、汗疹(あせも)や夏風邪などの病気はあります。チャイルドシートのための背中の汗疹が増えています。車の中の赤ちゃんや子供の熱中症(熱射病)も減ってはいませんし、死亡する例もあります。
1、汗疹(あせも)
汗腺の出口が何らかの理由で塞がれて炎症が生じたためです。かゆみがありますので、かいて引っかき傷をよく作ります。その傷に黄色ブドウ球菌や溶連菌などの細菌が感染すると「とびひ」になります。最初は小さな薄い膜の水ぶくれですが、すぐ破れてジュクジュクになります。溶連菌の場合は抗生物質の治療が必要です。汗をかかないことは不可能ですので@吸湿性の良い下着(木綿など)を着せるA風通しを良くするB皮膚を清潔に保つCシャワーなどを適宜使用するなどで予防します。薬もあります。
2、夏季熱
乳幼児の体温は外気温に影響されますし、水分の摂取が十分でないと体温は上昇します。暑い環境で眠ると汗をかきますし、寝ている間は水分の補給がありませんので軽度の水分不足状態となり38℃程度になることはよくあります。目覚めてからお茶やミルクなどを飲んで水分補給が十分になると平熱に戻ります。元気で機嫌が良いのが特徴です。風邪などの感染症や病気ではありません。心配は要りません。
3、熱中症
生体の適応範囲をこえる高温環境が続くと、水分や電解質の代謝がうまくいかなくなります。小児では成人に比べ皮膚表面積が大きく、発汗能力も劣るため、体温調節機能は成人に比べ未熟です。また、小児の方が水分をたくさん必要としますので、暑熱障害は子供に起こりやすくなります。一般には3つの型に分類されています。
@ 熱疲労
大量の発汗によって、脱水や電解質の喪失が生じたため抹消循環不全になった状態です。脱力感、嘔吐、頭痛などがおこります。
A 熱痙攣
発汗のため電解質(ナトリウムとクロール)が喪失したために生じる運動後の筋肉の痙攣で痛みを伴います。電解質の含まない水分の補給ばかりをした場合にみられやすく、下腿のふくらはぎ(ひ腹筋)のこむら返りが一般的です。
A 熱射病
体温が異常に上昇したために、熱自体や熱による循環不全によって全身臓器の障害が生じた状態です。体温の異常な上昇、発汗の停止、痙攣、意識障害などが生じます。肝臓や腎臓の機能不全も生じます。
日射病は直射日光に長時間さらされるために生じる循環不全をいいます。
対応
熱中症は予防できます。高温になる環境を避ける。高温下で運動するような場合には適当な休憩や電解質やカロリーの含まれた水分を十分に摂取させるなどの注意が必要です。また、肥満、糖尿病、心臓病やどの基礎疾患、睡眠不足、運動不足などの体調不良は暑熱障害を起こしやすいため、このような状況を極力避けるようにすることが必要です。
熱中症になった場合は、塩分やカロリーの含まれた水分を十分摂らして、冷所で安静にさせる。状況によっては衣服を脱がせ、体を冷却する。氷風呂、アルコール湿布などで38℃台まで下げる。酸素をかがせるなどをすばやく行うことが必要で、重症では緊急入院を要します。
4、夏風邪
代表的な病気としては「手足口病」「ヘルパンギーナ」「咽頭結膜熱(プール熱)」があります。これらの病気をおこすウイルスは各々数種類ずつあり、いずれも何回もかかります。
@ 手足口病
口内炎、手のひらと足の裏に小さな水泡性の発疹(赤いぶつぶつ)ができます。乳幼児では膝前面や臀部(お尻)にも発疹ができます。3割ほどの子に微熱も出ます。
A ヘルパンギーナ
のどの奥(のどちんことその左右)が真っ赤になり、すぐにその部分に口内炎が数個できます。口の中の痛みが非常に強いのが特徴です。高熱も1〜3日出ます。ほとんどが4歳以下の子です。
B 咽頭結膜熱(プール熱)
のどの奥が真っ赤になり、目の結膜炎(目やにが出る)、高熱が4、5日続きます。目やにが出ている状態ではプールで感染させますが、実際は名前とは異なりプールでの感染は少なく、主には咳や目やにからの感染です。目の結膜炎は片方に生じ、続いて他方に移ります。
対応
口内炎ができたり、のどの奥が真っ赤になることからのどの痛みが強く、食べない、不機嫌、よだれが多いなどの症状が出ます。イオン飲料水やお茶、プリンやゼリーなどの冷たく、のどごしの良いものを食べるだけあげて下さい。水分さえ飲めていればあまり心配はいりません。薄着で涼しい環境を作って下さい。
5、夏肥り
冷房などが完備されて、生活環境が良くなったこと、テレビや室内ゲームの充実により外で遊ぶことが少なくなったこと、外で遊ぶ場所も少なくなりました。お菓子が常にあり、冷蔵庫にはジュースがあります。肥満傾向の子供は運動が苦手ですし、汗かきのため冷房の中で遊ぶのを好みます。学校へ行っていると休憩時間に皆と遊んで運動するのですが、家では運動量が非常に少なくなり肥ります。お菓子を置かない、冷蔵庫にはジュースを置かない、麦茶のみといった環境を整え、夕方に家族で散歩などをして下さい。
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