冬は熱を伴う風邪が流行します。熱のある時の入浴はどう考えればよいのでしょう。子供は新陳代謝が活発で、汗や皮膚の汚れが多く出ます。この汗や皮膚の汚れを放置すると汗疹や湿疹ができます。子供にとって入浴は湿疹を予防するために重要なのです。

1、発熱と入浴

熱のある時に入浴すると体力が低下して病状が悪化するので、入浴しないようにと昔から言われています。昔は、子供の栄養状態も悪く、家の中にお風呂がなく銭湯などの外のお風呂に歩いて行っていました。特に冬などでは、熱のある子供がわざわざ銭湯まで行くという状況は良いとは言えません。しかし、現在はお風呂やシャワーは家の中ですし、部屋に暖房もあります。
 
風邪のときに入浴しても風邪の症状が悪化したり、治りが遅くなることはありません。肌の弱い子や湿疹のある子の場合には入浴を制限すると皮膚炎をおこし、イライラや不眠、不機嫌になります。病気と戦う体力が重要ですので、体力を弱らせる不眠や不機嫌は困ります。しんどがる時は別ですが、熱があっても、元気なときは、さっと短時間の入浴で汗や皮膚の汚れを流してあげて下さい。機嫌が良くなり寝てくれます。

2、ワクチン接種と入浴

以前は予防接種をした日の入浴は避けてくださいと説明がありましたが、ワクチンを接種した日に入浴しても何ら問題はありません。日常生活も普段と同じ生活をして下さい。運動も特に制限する必要はありません。ただ、ワクチンの種類によっては数日間体がだるくなることがありますので、この場合は体調に合わせて下さい。

3、湿疹と入浴

湿疹に汗や汚れがつくとかゆみが増し、皮膚をかけばさらに湿疹が増悪します。皮膚の汚れを落とすための入浴は湿疹の管理面からも重要です。皮膚の弱い子は出来るだけ毎日、入浴かシャワーをさせてあげて下さい。汗や皮膚の汚れを出来るだけ少なくすればかゆみも減少し、使用する軟膏や薬も少なくてすみます。ゴシゴシこすって洗うと皮膚を傷つけます。石鹸を使って手のひらでやさしく、皮膚をこすらないように、ゆっくり洗って、湯船で石鹸分を十分落として下さい。入浴後は皮膚が乾燥しないうちに皮膚の手入れです。

4、事故防止

お風呂でおぼれたり、熱いお湯でやけどなどの事故は困ります。風呂場に近づけない、使用しないときは水を抜く、浴槽にふたをするなど事故防止に注意して下さい。子供の入浴前に、お風呂の温度も自分の手で必ず確認して下さい。