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低身長 その2
今回は低身長の原因や診断・治療法についての具体的なお話です。
1、低身長をおこす主な原因
1)成長ホルモン分泌不全症(成長ホルモンの分泌が少ない)
成長ホルモンは身長増加以外にも、血糖や体脂肪、蛋白合成にも影響を与え筋肉増強、体脂肪の減少、動脈硬化増強因子減少に働きます。
2)甲状腺機能低下症(甲状腺ホルモンの分泌が少ない)
甲状腺ホルモンは身体の活動性に影響し、機能低下症では下肢のむくみ、食欲低下、便秘、活動性の低下、やる気もなくなり、知能障害を来し、身長の伸びも低下します。
3)骨の病気
手足の骨が伸びにくい病気があります。
4)ターナー症候群などの染色体の異常
染色体自体は治療できませんが、それに伴う症状は治療可能です。
5)思春期早発症
思春期が異常に早く来る(7歳までに乳房が大きくなるなど)ため、幼稚園や小学校低学年では身長は高いですが、身長が早く止まりますので最終の身長はかなり低くなります。
6)愛情遮断(子どもが愛情に飢えている)
子どもが愛情に飢えると精神のみならず身体発育にも影響が出ます。こういった子では栄養摂取不良による身長、体重の伸びの低下に加え、成長ホルモンの分泌も悪くなります。
7)特に異常はありませんが@低出生体重児(生まれた時に小さく、まだ追いついていない)A家族性(家族全員が低身長)B思春期遅発症(小学校高学年〜中学校生で思春期がまだ来ていない。思春期が来ると伸びる可能性が高い)などです。
この内、1)〜5)については治療が出来ますし、必要です。6)と7)に関しては家族、学校、医師などによる精神的なサポートが必要です。
2、診断方法
身長・体重の発育経過、手の骨のレントゲン(手根骨)で骨の発育状況、血液検査で貧血や肝臓などの機能、成長ホルモンや甲状腺ホルモンの分泌能力などを調べます。
3、治療
成長ホルモン、甲状腺ホルモンの分泌が少なければホルモンを補充します。これらの治療は一定の基準を満たすと小児慢性特定疾患に対する公費負担制度が利用できるため無料です。
4、治療が必要と考えられる子は?
統計上同じ年齢の子を100人身長順に並べると、前から1人または2人に可能性があります。クラスや学年内で身長がかなり低い、最近あまり伸びないなど感じたら可能性があります。
お気軽に小児科専門医にご相談ください。
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