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舌の変化
舌は舌乳頭などの変化によりその色調、外観が変化し舌苔、地図舌などなどと呼ばれる状態になります。
1、舌乳頭とは
舌は4種の乳頭とよばれるもので覆われています。舌背前中央には一面に糸状乳頭があり、その頂上は淡い白色のため舌が淡い白色となっています。所々に点々と赤色の茸状乳頭や葉状乳頭があり、舌の根元に近いところに有郭乳頭があります。
糸状乳頭以外の乳頭は味蕾(味を感じるところ)を持ち、甘味、酸味、塩味、苦味とうま味の味覚を感知します。
2、舌の色
舌の色は血流状態、舌苔(表面に白く見えます)の程度、舌乳頭の状態によって変化します。舌乳頭が萎縮し、舌苔が消失すれば舌の表面は暗赤色で平らとなりますし、逆に舌乳頭が炎症で赤く腫大すれば、苺舌と呼ばれます。
3、疾患
1)舌苔
糸状乳頭の表面が増殖、肥厚して舌表面が通常より厚い灰白色の苔状のもので覆われたように見える状態です。口内炎や猩紅熱などの口腔内の強い炎症や脱水などで強くなります。原因消失後は自然治癒します。
2)苺舌(イチゴのような舌)
糸状乳頭が消失し、茸状乳頭が腫大するため舌の表面(最初は白っぽく、後に赤くなります)に赤い粒々がつき苺のような外観となります。
原因はA群β溶連菌感染症(溶連菌)、川崎病、ブドウ球菌咽頭炎、風疹、エルシニア感染症、ビタミン欠乏症(ビタミンB2欠乏症、ニコチン酸アミド欠乏症、ビタミンB12欠乏症)の初期などです。
特に、A群β溶連菌は咽頭炎、扁桃炎後に急性糸急体腎炎、リュウマチ熱となることがあるため苺舌と感じたら小児科専門医を受診しましょう。
3)地図舌(地図のような表面です)
糸状乳頭が萎縮や消失した赤色の部分と正常な粘膜とが混在するため、海と陸地といった地図状外観となります。その境界は鮮明で、病変部は紅色を呈し、周辺部よりやや凹んでみえますし、日によって位置、形、程度を変えます。原因は不明です。通常、美容上のこと以外には無症状で、治療も不要です。
4)溝状舌(舌に溝があります)
先天異常により舌背に多数の溝が生じた状態で、治療の必要はありません。
5)鵞口瘡 (がこうそ、白い苔のように見えます))
新生児から生後3か月ころまでの乳児の口腔内の粘膜や舌の表面に生じる白色ないし乳白色の小さい点状の集まったものである。ひどい場合は口腔内全体が白い苔(こけ)に覆われたようになります。その形状から「チチかす」とも呼ばれています。こすったりして、無理に剥がそうとすると出血します。通常は痛がりませんし、発熱などもありません。広範囲で哺乳力が低下する場合以外は治療も要りません。
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