夜尿症(おねしょ)

夜尿は親以外の他人には迷惑をかけませんし、その子の健康を害することもありません。その子の年齢が進み、身体が発育するにつれて膀胱容量が増大し、睡眠リズムが安定しますので、夜間の尿量が減少して夜尿は無くなって行きます。夜尿は小学生で数%ともいわれ、夜尿をしている子供は意外と多いのです。
 夜尿は大きく2つのタイプに分けられます。
ぐっしょり型といって睡眠中の尿の量が多すぎるため夜尿となるタイプがります。睡眠中は尿量を減少させる作用のあるホルモンがたくさん分泌され尿量が減りますが、まだ分泌が不十分なためです。年齢につれて睡眠リズムが安定してくると治ります。あと1つはちょっぴり型といって膀胱の尿をためられる量が少なくて夜中に十分な蓄尿ができず漏らしてしまうタイプです。年齢とともに膀胱の蓄積できる尿量が増大するとともに、排尿を我慢する能力も強くなりますので治ります

1、発達の指標

 1回に出る尿量が多くなっていく(膀胱容量の増大)、夜尿回数が減少してくる(夜間尿量の減少)、夜尿する時刻が寝入りばなから明け方になっていくことで判断します。
 寒いと尿量が増加しますので、夜尿は冬に多くなります。

2、生活指導

 大きくまとめると@しからず、Aあせらず、B起こさずが原則です。@無意識に行っているので、しかられても本人はどうしようもないのです。A長期戦です。未熟な機能が身体の発育と共にゆっくり発達してくるのを待つ必要があります。B子どもの健全な発育・発達には十分な熟睡は大切です。夜尿のおこりそうな時刻に起こして排尿させるという方法は、睡眠リズムを崩し、熟睡やホルモン分泌に影響します。夜間の膀胱容量も大きくなりません。夜中に起こして排尿させる方法はなるべく避ける方が良いと思います。

3、対策

 機能の発達は待つしかないのですが、夜間の尿量の減少や排尿抑制機能を高めることは可能です。@食べたり、飲んだりした水分は3、4時間で尿になります。入眠5、6時間前から水分を制限し、夕食も早くして下さい。A塩分をたくさん摂ると尿量が増加し、のどが渇きますので水分摂取が増えます。夕食は薄味でお願いします。B膀胱を大きくする方法として、腎臓や尿管に異常がある場合を除いて、昼間に尿意があっても可能な限り我慢して膀胱を大きくします。Cこれらの対応を行っても効果が得られない場合に薬を使用します。小児科専門医にご相談下さい。