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暖かくなりました。空気が乾燥していますし、黄砂や花粉の影響もあり、咳き込みや鼻水の症状が強い子が多くなります。
入学や新学期で、子どもたちの環境が大きく変化しています。このような環境の変化にゆっくりとしか適応できない子もいます。何となく元気がない、腹痛、頭痛、登園や登校が困難になるなどの体調を崩す子も多くなります。体調不良を理解してあげて、家族で遊ぶなどの気分転換を十分にすることと、朝の日光を浴びる、身体を動かすなど、出来るだけ屋外で過ごす時間を確保するなどを含めた精神的なサポートと体調管理をお願いいたします。
全国的に麻疹(はしか)の発生が見られます。麻疹・風疹混合ワクチンが1歳と小学校入学前1年間での2回接種が公費による定期接種として行われております。早めの接種をお願いいたします。当然、有料ですが、その他の年齢でも接種可能です。1966年からワクチンの任意接種が始まり、定期接種の開始が1978年ですので、50歳以上の人の多くはワクチンを受けていませんが、自然感染を受けている可能性が高いと思います。また、2回の定期接種が2006年6月から開始されましたが、26歳〜50歳の人はワクチンの接種を1回しか受けていませんので、1回の接種で95%の子に効果があるとされていますが、ワクチンの効果が減弱している可能性があります。ワクチン未接種や1回のみの接種の方で麻疹感染者と接触する機会が多い可能性のある職業の人は自費での接種も考慮して下さい。
B型のインフルエンザの流行は落ち着きました。軽症で治る嘔吐下痢症や夜に咳き込む風邪の流行もまだ続いていますし、症状が発熱だけの風邪、のどの痛みを訴える風邪、鼻水の強い子、細気管支炎などもあります。
現在流行中の嘔吐下痢症は腹痛や嘔吐が主症状で下痢を伴わない場合が多くなっています。嘔吐は1日程度で治まりますが、下痢を伴う場合は4〜5日間続きます。多くのウイルスが原因となりますが、これらのウイルスを抑える薬はありません。水道水での手洗いが基本ですが、消毒用アルコールは効果が不十分で、ミルトンやキッチンハイターなどの塩素系の消毒薬や漂白剤および85℃で1分間以上の加熱、紫外線が有効とされています。
細気管支炎では初期は鼻水、くしゃみ、微熱、咳などの感冒様症状です。咳、鼻水などの風邪の症状が2日程続いた後、息を吐くときにゼーゼーという音がしたり、呼吸回数が多くなり、呼吸時に胸が凹みます。ほとんどの乳児では症状は軽度で治りますが、一部の乳児では、呼吸困難が悪化し、入院を必要となる場合もあります。小さな子が鼻水に咳を伴っている場合は小児科専門医を受診して下さい。
ウイルスの感染が原因ですが、これらのウイルスに対する治療薬はなく、咳や鼻水に対する対症療法になります。脱水気味になると痰が絡み、咳込みなどがさらにひどくなり、水分を取れず、どんどん悪くなります。こまめに母乳やミルク、お茶、イオン飲料水などの水分摂取を心がけて下さい。加湿を心がけて下さい。咳き込んだ時には抱っこしてあげたり、上体を起こして背中をさすってあげると少し楽になります。
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