2017年10月20日


 朝晩は寒くなり、服の選択が難しくなっていますが、生後6か月以上の子どもの服は大人よりも1枚少な目が基本です。あまり厚着をさせないで下さい。夜に咳き込む風邪、嘔吐下痢症、細気管支炎の子を多く見かけます。手足口病やヘルパンギーナ、おたふくかぜ、水ぼうそう、症状が発熱だけの風邪はありますが大きな流行にはなっていません。
 夜に咳込む風邪は昼間には軽い咳で済んでいますが、夜中から早朝にかけて咳き込み、咳込みに伴って嘔吐する場合も多く見かけます。夜中にお母さんが起こされて寝不足が生じ、子どもから風邪をもらってお母さんも咳き込むという状況を多く見かけます。細気管支炎の場合と同じように加温、加湿を心がけて、咳き込んだ時には抱っこしてあげたり、上体を起こして背中をさすってあげて下さい。
 現在流行中の嘔吐下痢症は軽症で、下痢を伴わない子もいますが、そろそろ本格的な嘔吐下痢症の流行期に入ると思います。潜伏期間は1〜3日で、嘔吐は1日程度で治まります。下痢は淡黄色や白っぽいクリーム色の水様便になることが多く、4〜5日間続きます。
 ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス、サポウイルス、アストロウイルス、パレコウイルスなど、多くのウイルスが原因となりますが、これらのウイルスを抑える薬はありません。水道水での手洗いが基本ですが、消毒用アルコールは効果が不十分で、ミルトンやキッチンハイターなどの塩素系の消毒薬や漂白剤および85℃で1分間以上の加熱がこのウイルスの消毒に有効とされています。
 気管支炎は細い気管支が狭くなり、肺に出入りする空気の流れが妨げられ、呼吸困難を引き起こし、特に息を吐くことが困難な状況になる病気です。主な原因はRSウイルスですが、パラインフルエンザウイルス、アデノウイルス、メタニューモウイルスなど多くのウイルス感染症でも発症します。
 RSウイルスは毎年、冬に流行する風邪のウイルスの1つで、5月頃まで流行します。何度でも感染して発症しますが、感染を繰り返す毎に免疫力も徐々に獲得し、症状も軽くなっていきます。大人や年齢の大きな子では鼻風邪程度で済みますが、乳幼児では稀に細気管支炎や肺炎となります。特に生後6か月以下の子では要注意です。
 初期は鼻水、くしゃみ、微熱、咳などの感冒様症状です。咳、鼻水などの風邪の症状が2日程続いた後、息を吐くときにゼーゼーという音がしたり、呼吸回数が多くなり、呼吸時に胸が凹みます。罹病期間は通常7〜12日で、ほとんどの乳児では症状は軽度で治ります。ただ、一部の乳児では、呼吸困難が悪化し、入院を必要となる場合もあります。小さな子が鼻水に咳を伴っている場合は小児科専門医を受診して下さい。
 RSウイルスに対する治療薬はありませんし、集団生活をしている限り予防は不可能です。脱水気味になると痰が絡み、咳込みなどがさらにひどくなり、水分を取れず、どんどん悪くなります。こまめに母乳やミルク、お茶、イオン飲料水などの水分摂取を心がけ、加温、加湿も心がけて下さい。咳き込んだ時には抱っこしてあげたり、上体を起こして背中をさすってあげると少し楽になります。




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