令和5年1月20日


 寒さが厳しくなっています。2年間はインフルエンザの流行がありませんでしたが、インフルエンザA型の流行期に入りました。他には、子どもでは軽症が多く、発生も減少傾向にありますが、新型コロナウイルス感染症、細気管支炎、軽症で治る嘔吐下痢症の発生が目立っていますが、一般的な風邪も多くなってきており、夜に咳き込む風邪、症状が発熱だけの風邪、のどの痛みを訴える風邪、鼻水の強い子、少なくなりましたが手足口病などもあります。インフルエンザワクチン接種は2月初めで終了となります。

 インフルエンザは高熱のために熱性けいれんや幻覚(幻視、幻聴)による異常行動が生じやすくなります。高熱になると神経系の未熟な小児では熱せん妄(幻覚、異常行動)が生じやすくなるためと考えられています。発熱時に、壁に向かって一人でしゃべる、一人で笑う、「アンパンマンが来る」「−が見える」「怖い」などと叫ぶ、恐怖の対象から逃げようとするといった行動が時々見られます。怪我をしないように注意し、熱せん妄が1時間以上続く場合は受診して下さい。

 治療にはタミフル、リレンザ、イナビル、ゾフルーザなどが使われますが、発症早期に治療を開始したほうが効果があります。タミフルは美味しくありませんので、服用を拒否する子もいます。治療することで発熱期間などが短くなり良いのですが、薬を使用しなければならないわけではなく、薬を使用しなくても自然に治ります。

 脳症を起こしやすくする解熱剤があります。解熱剤は熱のため機嫌が悪く寝てくれないなどに限定してアセトアミノフェン(カロナールなど)を少量使用するなどにとどめて下さい。総合感冒薬(いわゆる風邪薬)のほとんどに解熱剤が含まれており、脳症を起こしやすくする解熱剤が含まれている薬もあります。注意が必要です。脳症は意識障害や痙攣が長時間持続して脳に後遺症を残しやすい病気ですが発生は非常に稀です。解熱剤を使用しなくてもなりますし、高熱だから脳症になるわけではありません。

 うっすらとですが、汗をかいている子を見かけます。一般的には生後2か月頃までは大人より1枚多めの服装で、その後は大人と同程度、生後6か月頃以降は大人よりも1枚少なめと言われます。薄着を心がけてください。一般的に、子どもにヒートテックのような下着は不要と思います。特に乾燥肌の子では皮膚の乾燥が強くなったり、痒みが強くなる場合があります。

 赤ちゃんをホットカーペットの上などに直接寝させると、背中からの熱で、低温熱傷になることもあり、注意が必要です。特に、あまり動かない、寝返りのうてない赤ちゃんや小さな子どもでは危険性が増すことになり、ホットカーペットや床暖房の上に直接寝てしまうと、乳幼児の体温は危険な領域まで上昇する可能性があり、低温やけど以外にも脱水症や熱中症になる可能性もあります。ホットカーペットや床暖房の上には、小さな乳幼児を、いかなる場合でも直接寝させないで下さい。




Copyright © こばやし小児科 All Rights Reserved.

PAGE TOP