2020年 2月23日 放送
子供の貧血


 血液中の赤血球やヘモグロビンという酸素を運ぶたんぱく質が減少し、肺で取り込んだ酸素を体内に運ぶ力が低下し、全身の代謝が低下してエネルギー不足が生じます。乳幼児では極端な貧血が3か月以上続くと精神や運動の発達が遅れる可能性が指摘されています。
 顔色が青白く、唇や爪などの色も白っぽくなり、元気がなく、軽い運動でも動悸や息切れがし、めまいなどの症状が出ます。
 主な原因は偏食による鉄分の不足です。乳児では離乳食が遅れた場合、幼児以降では偏食で鉄分やたんぱく質摂取の少ない子に貧血がみられます。牛乳には鉄分が少ししか含まれていませんので、牛乳を大量に摂取して食事量が少なくなると貧血になります。長時間走ったりジャンプしたりすることによる足底血管内の赤血球破壊が原因でおこるスポーツ貧血もあります。乳児期や思春期では成長が急激ですので、たんぱく質や鉄分の必要性が増します。また、思春期以降の女子では月経出血もありますし、やせ願望による無理なダイエットでは強度の貧血になります。
 鉄分は赤身の肉や魚の血合いに多く含まれます。鉄分は肉や魚などに含まれるヘム鉄と穀物や野菜などに含まれる非ヘム鉄に分類され、非ヘム鉄では腸管からの鉄の吸収率はよくありませんが、ヘム鉄やビタミンCが吸収を促進します。食事には肉や魚、野菜と果物を一緒に摂取することが望まれます。バランスの取れた食事が鉄欠乏性貧血を予防しますし、治療にもなります。食事療法で改善しない場合や強度の鉄欠乏性貧血では鉄剤を服用します。食事では鉄分の過剰状態にはなりませんが、薬やサプリメントの過剰摂取では、頭痛、食欲不振、肝機能障害、皮膚の黒ずみなどの副反応が生じますので注意が必要です。





2020年 1月26日 放送
薬嫌いへの服薬


 水薬しか飲んでくれない子、水薬は飲まない子、どのような薬でも飲まない子など薬嫌いも色々です。
 一日3回食後という表現が使用されます。しかし、満腹の時はなおさらまずい薬を嫌がります。特殊な薬以外、@子供での空腹時服薬は問題はありません。水で服用以外にも、A少量の牛乳、練乳、ジュース、スポーツドリンク、アイスクリーム、ヨーグルトなど好む飲み物や食べ物に混ぜることも可能です。混ぜる際には一部にのみ混ぜて、まずい薬の部分を食べさせた後はおいしい残りを食べさせます。ただ、マクロライド系抗生剤の一部などではジュース、スポーツドリンク、ヨーグルトなどに混ぜると薬のコーティングがとれ、苦みが逆に増強される薬があります。主食や主食に近い食品に混ぜることは避けたほうが無難です。Bスプーンや乳首で飲ませたり、スポイトや注射器で少量ずつ舌の奥に流し込む方法や、C粉薬を数滴の水で練ってペースト状にして頬部の口腔粘膜に塗りつけた後に水分を飲ませる方法もありあります。D冷たくした方が飲みやすくなります。アイスクリームを使用したり、時には薬を少量の水と混ぜて凍らせてシャーベット状にすると飲める場合もあります。E薬をオブラートで包み込んで飲ませる方法もあります。オブラートの外側をさっと水でぬらし、とろみを出して服用させて下さい。F服薬補助ゼリーではゼリーに薬を混ぜるのではなく、ゼリーの上に薬を置きさらにその上をゼリーで包むようにして使用します。粉の薬を少量の水でペースト状に練ったものをゼリーで包むと利用しやすくなります。特別なごく一部の薬を除き、薬は決められた時間ごとに飲ませないといけないほどの厳密さは必要ありません。






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